令和3年(2021年)3月12日(金曜日)に熊本県林業研究・研修センター(森創館)で、くまもと林業大学校【長期課程】の卒業式を行い、2期生17名の門出を祝いました。
開式に先立ち、本校のエグゼクティブアドバイザーに就任されている九州大学農学部の佐藤宣子教授から激励の言葉をいただきました。佐藤教授は「1.繰り返し基本に立ち返って、安全に気を付け、基本の型を自分のものにしていくこと。2.自分が作業したことで変化する森の姿を想像し、常に考えて行動できる技術者に育ってほしいということ。3.仲間を大事にして、くまもとの林業を盛り上げていってほしいということ。」と3つのメッセージを贈られました。
式典では、古賀英雄校長から卒業生一人一人に卒業証書が授与されるとともに、校長式辞では「これからが皆さんが本当の力を見せる時です。自らに限界を置くことなく、思う存分活躍してください」と卒業生に果敢なチャレンジを呼びかけました。
また、来賓を代表して熊本県認定事業体連絡協議会の池田和貴会長から「この先、皆さんが理想としている世界があっても、それが叶わないことや壁にあたることがあるかもしれません。そのような時こそ、このくまもと林業大学校で学んだ日々を思い出し、あきらめずに、仲間と共に次世代の林業を担うリーダーとして成長していってほしい」と励ましの言葉をいただきました。
続いて、決意表明を卒業生代表の樋口拓郎さんから「長い研修期間で、つらいことや失敗があり、怒られた事も多々ありましたが、この経験は今後の人生で大きな糧となります。今後は林業大学校で得た先生や仲間たちとの繋がりを大事に、就業先の林業事業体等において、この1年間で学んだことを大いに発揮し、頑張っていきたい」と力強く述べられました。
最後に、就業後の次世代のリーダーとなることを祈念し、卒業記念品として林業の伐採現場などで使用される「ヨキ」が贈呈されました。一つ一つに卒業生一人一人の名前が刻まれています。
これから卒業生17名は、県内の林業事業体や森林組合等に就業し、それぞれの進路を歩んでいきます。今後も、くまもと林業大学校で身に付けた知識や技術、仲間を財産として、それぞれの道でご活躍されますことを大いに期待しています。