10月31日 【公開講座】~「竹細工体験」を開催しました!~

 くまもと林業大学校「林業体験・学習コース」の公開講座は、林業に興味のある一般(県民)の方に対して開催している、森林・林業に関する講座です。

 今回は、一般社団法人熊本県森林インストラクター協会の2名を講師に迎え、10名の参加者に「竹細工体験」を行っていただきました。
 講座では、講師より竹の種類や成長、竹林の管理方法等を説明いただき、その後、竹かごの製作に取り掛かりました。

↓こちらが実際に完成した竹かごの写真です。

 「くもの巣」のような形をしていますね。そうです、今回の講座では「くもの巣編み」という編み方に挑戦して、竹かごの製作を行いました。竹細工では多様な編み方があり、製作物によって編み方も異なってくるそうです。

A
B
C

(出典:林野庁 主な竹の種類)

 さて、ここでクイズです。今回の竹細工体験で使用した竹は上のA、B、Cの竹のうちどれを使用したでしょうか。どの竹がどんな特徴を持っているか、皆さんはご存知ですか?

 正解は...

 Bの「マダケ(苦竹・真竹)」です。材質は、弾力性があるなど優れており、建築や竹細工に利用されています。漢字で苦竹と書くように、一般にたけのこが苦い印象があるので、市場に出回ることは少ないようです。

 Aは「モウソウチク(孟宗竹)」です。材質は、弾力性に欠け、建築や農漁業用資材として利用されていますが、かごなどの編組には向きません。たけのこは春一番に発生し、春の味覚の王者と言われています。

 Cは「ハチク(淡竹)」です。節には環が2つあり、細く割りやすいという材質から、茶筅などの茶道用具に利用されています。たけのこはおいしいと言われていますが、市場に出回ることは少ないと言われています。

 正解できましたでしょうか?

 公開講座では、このような竹細工体験等の活動を通して、熊本の森林・林業の魅力や林業担い手に関する情報を提供しています。次回は「森林・林業ツアー」の様子をお届けする予定ですので、お楽しみに!