【専門課程(中上級)】の指導者養成研修の2日目と3日目は、Woodsman Workshop LLC 代表 水野雅夫さんを講師に迎え、「林業技術を言葉で伝える」をテーマに座学と実習が行われました。
座学では、指導者としての役割(コーチ)などの講義にあわせ、受講生それぞれに受け口と追い口の作り方について、ホワイトボードを用い図解説明を行っていただきました。
言葉が上手く出てこず苦戦しながらも、相手にしっかりと伝えようとする姿勢がとても印象的でした。
また、不用意な行動が重大な事故につながるという認識を共用するため、作業中のヒヤリハットや事故、実際にチェーンソーで切った際の処置映像も視聴しました。
「なぁ~んだ、できてないじゃん」体験では、全員で受け口や水平切りを行い、水準器等で水平に切れているかなどを測り、実際に数値として歪みを確認することで、自身の切り方の特性(先下がり等)を確認しました。これにより新人の伐倒姿勢の修正点等を判断することができます。
実習では、受講生が新人(教えられ役)にチェーンソーの目立ての指導を行います。
そこで、実際に指導する前に、各自の目立ての状態をチェック後、丸太切りにより、時間の長さや振動の大きさを試験的に計測しました。
その結果、振動が小さいほど丸太を切る時間が短い傾向にあり、目立ての良し悪しが少なからず影響しているのではないかと思われました。
次回より(9月2日~)、受講生が実際に新人(教えられ役)に目立ての指導を行っていきます。