今年度の経営者コースがいよいよ始まりました。
このコースでは、熊本県林業の未来を支える意欲ある林業経営者の方を対象に、全5回のゼミ形式による講義を実施します。
講義では、最前線の情報・財務診断・作業現場の改善・労働安全等を学び、自らの経営の見直しと将来の行動計画を作成、発表していただきます。
今年度は、県内の森林組合や林業事業体に加え、素材生産などにも取り組む木材業など幅広い分野から10名の受講者が参加されました。
10月1日(木)の第1部では、くまもと林業大学校のエグゼクティブアドバイザーである九州大学農学部の佐藤教授から、「開講にあたって林業経営に必要なこと」と題して、林業経営者として求められるスキルや、経営判断で重要な視点について、リモートにより講義をしていただきました。
第2部では、林野庁九州森林管理局の井口計画保全部長を講師に迎え、「最近の林野行政について」として、森林・林業・木材産業をめぐる情勢や今後の施策の展開方向等についてお話しいただきました。
第3部では、鹿児島県の山佐木材株式会社の佐々木会長を講師に迎えました。山佐木材株式会社さんは昭和23年に創業以来、製材を本業の柱としながら、スギ構造用集成材で全国初のJAS認定を受け、大型木造建築にも取り組まれたり、CLTのJAS認定を取得し、常に新たな分野にも挑戦されており、このような実体験を交えて木材業界の立場から林業経営に必要な視点についてお話をしていただきました。
一日中、活発な意見交換が交わされ時間が足りない状態でした。また、日頃からの疑問などをお尋ねする良い機会となったようです。
今後も4回の講座を開催し、林業経営意識を高めるとともに、業界内外のつながりを深めていく予定です。